アップルの誕生 アップルTとアップルU
1975年、
コンピューターマニアの間で話題になっていたのが、
個人用の小さなコンピューターは実現可能なのか?
ということ。
元アップル社幹部 ガイ・カワサキ
「当時のコンピューターは、銀行や大企業にある大きなものばかりで、個人が持てるようなものではなかったのです」
だがある日スティーブ・ウォズニアックが、
コンパクトなコンピューター基板を完成させてしまう。
スティーブ・ウォズニアック
「ジョブズは僕の組んだ基板を見て、『二人で会社をつくろう』って言ったんです」
スティーブ・ジョブズ氏は、ウォズニアックの基板が売れると踏んだ…!
こうして1976年、アップル社設立。
スティーブ・ジョブズ氏と、スティーブ・ウォズニアック氏、
二人の城は、スティーブ・ジョブズ氏の実家のガレージ。
ウォズニアックの組んだ基板は、アップル盤と名付けると、
スティーブ・ジョブズ氏がコンピューターショップなどに売り込んでいった。
そう、
アップル最初の商品は、コンピューターの基板、それが、
「アップルT」。
それでもアップルTは、200枚近くを売り上げた。
作家 リーンダー・カーニー
「スティーブ・ジョブズ氏はウォズニアックほどの技術は持っていませんでしたが、人脈術や交渉術に優れていました」
だが、これで満足するスティーブ・ジョブズ氏ではなかった。
そして世に出したのが「アップルU」。
美しいカラー画面や様々な面で大反響を呼んだ。
プログラマー アンディ・ハーツフェルド
「ひと目惚れでした。初めて見た時、まるで後光が指しているようで、あっという間に恋に落ちました」
その後アップルUはシリーズ化され、16年後の1993年まで生産が続き、
累計500万台を売り上げる当時のパソコンとしては異例のロングセラーとなった。